重賞黙示録
アルゼンチン共和国杯考察
公開日:2025年11月7日
退屈な血統のお話をしますが、
どうか嫌な顔をせずに付き合ってほしい…お願いします。
大昔、ハギノリアルキングという馬がいました。
1990年生まれで競走成績は
〔 7 - 3 - 1 - 23 〕
目黒記念(1995年)1着
天皇賞・春(1995年)3着
日経新春杯(1996年)1着
ステイヤーとして大活躍しました。
天皇賞・春ではライスシャワー、
ステージチャンプに次ぐ3着。
リアルシャダイ産駒の
ワン・ツー・スリーでしたね。
オールドファンにとっては懐かしい時代です。
当時、競馬記者のケンちゃんと
毎週末、居酒屋で競馬談義をやっていました。
ハギノリアルキングの配合は
リアルシヤダイ×Danzig
Danzigはスピード型に分類される血統でした。
同じNorthern Dancer系でも
Sadler's Wellsはスタミナ型、
Danzigはスピード型、
そのように認識していた人は多いと思います。
でも
ハギノリアルキングが登場したことで
Danzig=スピード
と決めつけるのは危険だということがわかりました。
同じような血統的議論は
キタサンブラックでも発生しましたよね。
キタサンブラックの母の父は
スピード型のサクラバクシンオー。
ちょうどそんな感じの違和感です。
Northern Dancerや
ノーザンテーストという万能血統は
絶対に決めつけてはいけないのです。
代を経て距離適性が変わってくることが多々あります。
ニシノレヴナントは
短距離馬だったネロ産駒ですが、
Danzig 4×5というクロスを持っています。
忘れた頃にステイヤーを送り出す
Danzig血統のインブリードを持っているのです。
血統ネタを長々と話してしまいました。
でも競馬の奥深さを感じさせると思いませんか?
それでは発表します。