【コラム追悼・リバティアイランド】香港が騒然となった悲劇 3冠牝馬の気品ある姿は忘れられない

4月27日のシャティン競馬場。曇天のもとで行われたクイーンエリザベス2世Cはタスティエーラ(牡5歳、美浦・堀宣行厩舎、父サトノクラウン)の勝利に終わり、記者を含め報道陣は関係者を歓迎ムードで出迎えていた。だが、その朗らかな雰囲気は一瞬で打ち砕かれる。競走中止したリバティアイランド(牝5歳、栗東・中内田充正厩舎、父ドゥラメンテ)が帰ってこず、改めてコースを見渡すと目隠しの黒い幕、馬運車。競馬を長く見ている...